高血圧・糖尿病・高脂血症(脂質異常症)など循環器系の生活習慣病は年々増加傾向ですが、高脂血症はもっとも危険な生活習慣病のようです。
2006年厚生労働省の「国民健康・栄養調査の概要」によれば、
高脂血症は、予備軍も含めると約4,220万人と推計・・・
つまり日本人の3人に1人が高脂血症(汗)
高脂血症はサイレントキラーと呼ばれるほど恐ろしい。
悪玉(LDL)コレステロール、善玉(HDL)コレステロール、中性脂肪の脂質が異常をきたし、ひっそりと動脈硬化を進行させ突然死、、なんていうことにも。
厚生省の調べでは、動脈硬化の行き着く先、脳卒中や心臓病の死因率は、死亡率全体の27%だとか。
コレステロールは必要か!?
こう耳にすると中性脂肪やコレステロールは不要と思われがち。でも、私たちには無くてはならない栄養素であると栗原クリニック東京の栗原院長も説明されています。
●コレステロール・・・・・・・・・・・・・細胞膜、胆汁酸、ホルモンの材料。70%以上は肝臓で作られる。エネルギー源にならず。
●悪玉(LDL)コレステロール・・・肝臓から全身へコレステロールの供給
●善玉(HDL)コレステロール・・・余分なコレテステロールを回収
※LDLコレステロールは、供給が多いと動脈硬化を進行してしまうため悪玉と呼ばれる。HDLコレステロールは、悪玉コレステロールを抑制するため善玉と呼ばれる。
●中性脂肪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・血液中、内蔵脂肪、皮下脂肪に蓄えられているエネルギー源
上記のとおり、コレステロールや中性脂肪は必要不可欠。
中には、現在の基準値はアメリカの基準で厳しすぎて、逆に健康に悪い。と説明される学者もいます。
それでも、コレステロールや中性脂肪は動脈硬化の原因なので、やっぱり注意も必要ですね!!
それでは、高脂血症についてもっと詳しく調べてみました。
日本動脈予防学会の動脈硬化性疾患予防ガイドライン
学会の資料は難しい、、、噛み砕けるか頑張ってみたいと思います(汗)
高脂血症の種類(空腹時採血)
●高LDLコレステロール血症 ≧140mg/dL
●低HDLコレステロール血症 ≦40mg/dL
●高中性脂肪血症 ≧150mg/dL
高脂血症は悪玉・善玉コレステロール、中性脂肪の基準値を超えるかによって、3タイプに診断されます。
昔は、総コレステロール値で診断されていましたが、現在では悪玉コレステロール値が高脂血症に深く関わっていると判明し、善玉コレステロール値が低いと、動脈硬化が進み死亡率が高くなることも判明。悪玉コレステロール、善玉コレステロール値が診断結果に表されるようになったようです。
自分でも計算できます↓↓
※悪玉コレステロール値=総コレステロール-善玉コレステロール-(中性脂肪/5)
高脂血症の基準は、心臓病を予防すること
ガイドラインによれば、血液検査の結果、高脂血症と診断されたら脂質の数値をどこまで低くすればよいか「管理目標値」を設定され治療が開始されます。
一次予防とは、心臓病を未然に予防するため
二次予防とは、心臓病の再発を予防するため
上記の目標値は目安であって、
心臓病以外でも、糖尿病や脳梗塞、動脈硬化から、高血圧や予備軍、生活習慣から性別、年齢、家族病歴といった危険因子を加味して、医師が管理目標値を設定するようです。
生活習慣病と表現される通り、日々の生活習慣や食生活を気を付けるが健康維持の王道ですね!!