一昨年に消費者庁がグルコサミンなど11食品の有効性を調べた結果、80%が合格ライン。
食事で免疫力を高める外科医の済陽院長が、紀元前の古代ギリシャの医者ピポクラテスが、「食べ物は薬」と言っていたと説明されていますが・・・・
しかし現状、食品は、薬事法が間接的に抵触します。
例えば「トマトに含まれるリコピンは抗癌作用があります。」
とパッケージに謳えばNG。基本、効果効能の表記はNG。
どの業界でもありますが、悪徳業者が「癌が治る・背が伸びる・激痩せする」と法外な値段で健康食品を販売したため、規制が厳しくなったのだと思います。
実際には、漢方としてアガリクスは大学病院でも使われているようです。
やっぱり、毎日食べて栄養になる食品には、身体を治すチカラがあることは間違いないと思いますが、
そんな折、「食品の機能性評価モデル事業」と代打って、消費者庁から委託事業を請け負った日本健康・栄養食品協会が調査し、厳しい審議判定での結果は、私たち業界人にとっては嬉しい発表でした。
諸外国で機能性が公的に評価されている成分や、市場規模が大きい11成分が対象。国際医療福祉大学大学院院長で東京東大名誉教授の金澤一郎氏を座長とする学識経験者がエビデンスレベルを判定。
なお今回の調査・検討事項は、主に3つ。
1.諸外国等における健康強調表示制度の実態調査
2.食品成分の機能性評価に係る評価基準等の検討
3.食品成分の機能性評価に係る課題等の整理
今後、浮上した課題をクリアして、表示制度に弾みをつけていただきたいです!!
※但しあくまでも、食品の機能性表示を検討している段階であって、「消費者庁によって有効性が評価された」といった形で広告表示に利用することは「やめてもらいたい」と注意を呼びかけています。
11成分の総合評価
セレン
前立腺癌の予防効果 B
膀胱癌の予防効果 D
食道癌の予防効果 D
原発性肝癌の予防効果 D
n-3系脂肪酸
心血管疾患リスク低減(EPA/DHA) A
血中中性脂肪低下作用(EPA/DHA) A
血圧改善作用(EPA/DHA) C
関節リウマチ症状緩和(EPA/DHA) A
乳児の成育、行動・視覚発達補助(EPA/DHA) B
うつ症状の緩和と発生率低下(EPA/DHA) C
心血管疾患リスク低減(αリノレン酸) B
ルテイン
加齢黄班変性の進行抑制 B
白内障の予防効果 D
コエンザイムQ10
心機能改善効果 B
高血圧症の血圧改善 C
スタチンによるCoQ10欠乏状態の改善 B
ヒアルロン酸
膝関節痛改善効果 C
皮膚の保湿効果 C
ビルベリーエキス
視機能改善(視力回復、眼精疲労改善) C
血流改善 D
グルコサミン
変形性膝関節症の症状改善 B
分岐鎖アミノ酸(BCAA)
筋たんぱく質の合成促進・分解抑制 B
運動により生じる筋損傷・筋肉痛の軽減 B
運動による疲労の軽減 C
イチョウ葉エキス
血流改善 C
認知機能改善 B
ノコギリヤシ
軽度から中程度の良性前立腺肥大にともなう頻尿、排尿障害の改善 B
ラクトフェリン
感染防御 B
免疫調節機能の向上 B
脂質代謝改善 D