最近TVでもよく見かける青魚から抽出したオイル血液さらさらEPA。
どうも医薬品のEPA製剤の特許が切れ、食品グレードの青魚成分が流行っているようです^^
国内で高血圧に悩む人は人口の25%、4人に1人だそうで・・・
高血圧は動脈硬化を引き起こして、脳疾患、心臓病など重病に繋がってしまいます。
高血圧の原因は、塩分の過剰摂取、運動不足、ストレスなどで、日々のセルフチェックとケアが大切になってきますが、弊社でも大変お世話になってます動脈硬化予防センター・東京シーサイドクリニック 中川敬一院長も以前から青魚成分を推量されています!!!
私のクリニックにも、高血圧の患者さんが多く訪れます。そんな人に私が強くすすめているのが、青背の魚を積極的にとることです。アジ、サンマ、サバ、イワシといった青背の魚には、魚油のDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。
これらの魚油には優れた降圧作用のあることが、多くの研究により明らかになっています。
また、DHAとEPAをとれば、中性脂肪や悪玉(LDL)コレステロールを減らして動脈硬化や血栓(血液の塊)ができるのを防ぐ働きも期待できます。
青背の魚の中でも、特に高血圧の人におすすめなのがイワシです。イワシには、血圧効果作用を持つカリウム、カルシウム、マグネシウムといった成分が豊富に含まれています。
そして、最近、血圧を下げる働きが極めて強力であると注目を集めているイワシの成分があります。それが、ペプチドです。
イワシに含まれるたんぱく質は、私たちの体内に入ると、消化酵素によってバラバラに分解されてアミノ酸になり、体内に吸収されます。たんぱく質がアミノ酸に変わる途中で作られる成分が、ペプチドです。
ペプチドは、アミノ酸が2個以上つながったもので、その結合の仕方によってさまざまな種類があります。そのうち、イワシのペプチドは専門用語で「サーデンペプチド」といいます。バリンとチロシンというアミノ酸が2個つながった低分子の構造になっており、体内に入ると腸管からスムーズに吸収されます。最近の研究により、このイワシペプチドに血圧を下げる働きのあることが判ったのです。
イワシペプチドの降圧作用を試験で示したのは、九州大学農学部の研究グループです。軽症の高血圧の患者さん24人を12人ずつの2グループに分け、一方のグループにはイワシペプチドを2グラム含む食品を1日1回、4週間にわたって摂ってもらい、もう一方のグループにはプラセボを同じように摂ってもらいました。
すると、イワシペプチドを摂ったグループの患者さんたちは、1週間後に血圧が下がり出し、その後1ヶ月間、ずっと血圧の低い状態が安定して続いたのです。さらに、イワシペプチドをとるのを中止したあとも、降圧作用が2~3週間持続することが明らかになりました。
なお、もう一方のプラセボを摂ったグループの患者さんたちには、血圧の変動は見られませんでした。
血圧を上げる体内物質の働きを抑える
では、イワシペプチドはどのような働きで血圧を下げるのでしょうか。
私たちの身体には、血圧を一定に保つための「レニン・アンジオテンシン系」という仕組みが備わっています。
レニンは腎臓で作られる酵素で、血液中にアンジオテンシン1という物質を作り出します。ところが、アンジオテンシン変換酵素(ACE)という酵素が働くと、アンジオテンシン1が分解され、アンジオテンシン2という物質に変化します。このアンジオテンシン2は、血管を収縮させる働きがとても強いため、増えると血圧を上げる原因になるのです。
そこで、ACEの働きを抑えれば、血管の収縮が起こらず、血圧の上昇を防ぐことができるはずです。この働きを利用した降圧剤がACE阻害薬で、ACEの作用を抑えることで血圧を下げようとする薬です。
実は、これと同じ効果を持つのがイワシのペプチドで、ACEが過剰に働くのを抑え、アンジオテンシンⅡができにくくする作用があるのです。
降圧剤は、服用をやめると急激に血圧が上がるリバウンド(揺り戻し)現象や、咳や湿疹といった副作用が起こることがあります。その点、イワシのペプチドは、効果が2~3週間持続するうえ、緩やかに血圧を下げるので体に負担がかかりません。最近は、イワシのペプチドを高濃度に抽出した栄養補助食品もあるので、そうしたものを利用するのもいいでしょう。
イワシのペプチドをとれば、高い血圧が下がって低く安定し、降圧剤を服用している方は薬の量を減らせることが期待できます。高血圧が気になる方は、試す価値があると思います。
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