耳が遠いのと年齢は関係ない!ってご存知でしょうか!?
国立長寿医療研究センターが驚きの調査結果を2007年に発表しました
疫学的な調査により約40種類の難聴の要因を調べた結果、加齢と難聴に相関関係がないことが判明したとか。
そして、騒音と動脈硬化が最も強い相関関係があったのです。
加齢と共に、騒音を聞く経験と、動脈硬化のリスクは進行しその結果、
加齢と共に難聴が増える ≒ 老化現象 ≒ 生活習慣 に!!
でも、なぜ騒音や動脈硬化で難聴になるのでしょうか!?
まず、耳の仕組みについて。
外耳に入った音で鼓膜が振動 → 中耳にある耳小骨という骨に伝わる → 3つの小さな骨(耳小骨)が順に振動し内耳に伝わる → リンパ液で満ちた蝸牛の内側にある有毛細胞が揺れる → 電気信号が発生 → 脳に伝達
なんと、約2万個もある有毛細胞は、1秒間に2万回も振動する、体内で最も代謝の激しい細胞とか。
それだけ繊細であるため、騒音を聞き続けると、有毛細胞の働きが悪くなったり、毛が抜け落ちてしまう → 修復不能で難聴に
85デシベル以上の騒音で、聞いた時間が積算されるほど難聴になるようです。
ささやき声・・・・・・・・20デシベル
会話の声・・・・・・・・・60デシベル
電車内の音・・・・・・・・80デシベル
工事現場の音・・・・・・・100デシベル
電車内でイヤホン音楽・・・100デシベル
85デシベルなら、8時間/日×5年間
100デシベルなら、15分×5年間
聞くと難聴が始まってしまうとか(汗)
糖尿病は3.7倍
糖尿病は3.7倍、腎臓病だと5.9倍、高脂血症で1.9倍も難聴になりやすいようですが、代謝激しい有毛細胞は、それだけ酸素や栄養が必要!!動脈硬化で血流が悪くなると、有毛細胞はダメージを受けてしまうため難聴の原因となるのですね。
また、高い音はより多くの有毛細胞が振動するため、高い音から聞こえづらくなります。
通常の健康診断で行われる聴力検査は、大きな問題がないかをざっくり調べるスクリーニング検査なので、軽度の難聴はほとんど発見不能とか。
・耳鳴りがする
・電話が聞こえづらい
・聞き間違いが多い
・後ろから呼ばれると聞き取りづらい
1つでも当てはまれば、聴力検査をされた方がよろしいかも知れません・・・