健康な心臓の大きさは、人の握りこぶし(300g)。ところが心臓が通常よりも大きくなることがあり、、よく耳にする「心臓肥大」がこの症状です。
心臓肥大の主原因は高血圧とされ、誰でも年をとるにつれ心臓がだんだんと肥大していくケースが多く見られるようです(汗)
心臓肥大は、自覚症状がないケースも多く、健康診断で胸部レントゲンや心電図、超音波(エコー)画像などの検査で見つかることもあるようですので、自己管理がとっても大切^^
自覚症状がないと、心臓肥大を放置してしまい、やがて心不全となり、そして・・・ズドン、と突然死を招くことにもなりかねないと、静岡県立大学薬学部の森本達也教授は警笛を鳴らされています。
ここで、心臓のメカニズムについて調べてみました・・・
心臓は、心臓を構成する心筋細胞が規則正しいリズムで伸縮を繰り返し、ポンプとして全身に血液を送り届けています。この心筋細胞はゴムひもに似ています。ゴムひもを引っ張って伸ばすとそれに比例した力で収縮します。しかし怖ろしいことに、やがてゴムひもがビヨンと伸びてしまうように、心筋細胞も加齢と共に大きくなる、この状態が心臓肥大。
さらに、加齢によって心筋細胞は硬くもなるとか(汗)
その結果、心臓の壁が厚くなってきて(心臓肥大)、心室が広がりにくくなってきて(拡張障害)、わずかな障害でも心不全が起こりやすく危険な状態になっていく・・・。一般的に、加齢とともに血圧は高くなるので、血圧が上がると心臓には負荷がかかってきて、心臓は、この負荷に負けじと大きくなっていくようです。
筋肉の塊である心臓、、筋トレで鍛えて体が大きくなるのを考えれば当然といえば当然のこと。
しかし、限度もあり、高血圧などのストレスで、心臓のポンプ作用が著しく低下して、心不全へとつながり、また、心筋細胞の硬さもじわりじわり増してきて、不整脈が出現してきます。
心不全の初期段階は、
・疲れやすい
・息切れがする
・セキや痰が増えるなど
風邪に似た症状が現れることがあります。そして、心不全が進行すると、心臓のポンプ作用が著しく低下して、ある日・・・突然死、に至るケースも。
ということは、突然死を未然に防ぐには、心臓肥大を招く高血圧の予防が重要となりますね!!
塩分は1日、6g以下
ご存知のとおり高血圧の要因は、
加齢、肥満、高カロリーや高塩分の食事、運動不足、深酒、喫煙、ストレスなど。
ですので、乱れた食生活や不規則な生活習慣を見直すことが高血圧予防や改善には、凄い効果的です。
食事の見直しは重要ですが、特に、塩分の摂りすぎは要注意!!
日々の食事で、食塩やしょう油・みその分量を減らして、WHO(世界保健機構)や日本高血圧学会が推奨している1日当たりの塩分摂取量を6グラム以下に抑えましょう。
学者がウコンに着目!?
心臓病に効果があるとして、現在、多くの医師・学者から注目されているのがウコン!!ターメリックと呼ばれ、カレー粉の黄色の素になっている有名なスパイスですが、インドや中国では古くから伝統医療に使われてきました。
森本教授曰く、例えば、擦り傷などの傷跡をほとんど残さないで回復させる作用があるようです。
最近の研究では、
ウコンの主成分クルクミンに、
・心臓肥大の進行を抑制
・心不全の発症や進展を抑制
などの作用も報告されているようです。
実際に、森本教授の研究室でも、心不全の治療薬としてウコンの研究がされており、心臓病の治療薬として、ウコンが用いられる日も近いと考えられているそうです。
重篤な心臓肥大にならないように、食生活の見直しや、軽い運動をして高血圧を未然に防くをベースにしながら、ウコンにも注目すると良いのかも知れません!!酒だけじゃなかったウコンの隠された力に脱帽。