【気をつけよう 寒い脱衣所 熱い風呂】
本日は各地で雪と寒さにみまわれて、身が緊張して強張ってしまいます。
冬になると、心筋梗塞や脳梗塞などの発作を起こして救急車で搬送される患者さんが多くなるといわれています。
その原因は≪冬の寒さからくる血圧上昇≫!!
冷たい空気に交感神経が刺激され、血管が収縮し、血圧を上昇させるからです。
温度変化により急激に血圧が上下することで、心臓や脳の血管にダメージを与え、脳梗塞、心筋梗塞の発作を起こすことです。
一説には、日本国内でヒートショックで亡くなる方は年間1万人以上といわれており、生活習慣病の増加とともに、今後も増えていくことでしょう。
入浴による温度の著しい変化とそれに伴う血圧の急変動、脈拍数の急増と密接に関連し、血圧のヒートショックは、心筋梗塞や脳血管障害などで急死に結びつきます。
「ヒートショック」という言葉をご存じですか?
血圧はとてもデリケートで、午前中と午後で測定値が違いますし、咳やクシャミをしただけでも血圧が上昇することもあります。
特に冬は血圧を上げないために日常生活で注意が必要です。
■冬に血圧が高くなる原因
・寒いと血管の収縮が起こる
・塩辛いものを食べがちになる
・運動不足になりがちになる(体重増加)
などが考えられています。
入浴中の突然死で死亡する人は、全国で1.5~2万人位と推定されております。
その原因は、溺死と病死です。前者は入浴中の突然死の20%、後者は80%を占めております。
病死は脳出血や急性心筋梗塞と脳梗塞が主なものです。入浴直後には脳出血、入浴中には脳貧血や意識障害、入浴後には急性心筋梗塞と脳梗塞が起こりやすいといわれています。
東京都監察医務院、気象庁資料によりますと、平成6年、東京23区における入浴中の死亡者は下図のようになるそうです。
気温の低い12月、1月、2月は入浴死が多く、気温の高い6月~9月には少ないようです。
——入浴中の死亡者(平成6年・東京23区)— —
出典:東京都監察医務院、気象庁資料により
東京ガス(株)都市生活研究所作成
■日常生活での予防策
・入浴時などの温度差に気をつけましょう
家の中でも温度差が発生しています。特に玄関や浴室、トイレなどはリビングに比べ室温が低い場合が多いので、浴室を暖めておくなど工夫をしましょう。
・寒い場所は事前に温めておいたり、お風呂に入るときはかけ湯をしたりと、血管に負担をかけないよう心掛けておくと良いでしょう。
・浴室や洗面所などは20℃以上、風呂の湯船は40℃以下に設定することで変化が起こりにくいとされています。予防は浴槽のふたを事前に開けておくなど、
脱衣所や浴室を暖める工夫をすること。入るときの湯温は熱過ぎない40度前後が理想、ぬるければ追いだきする。
・いきなり熱いお湯に浸かったときも血圧は上昇し、体が温まると今度は低下します。こういった急激な変化は血管や心臓に大きな負担をかけるのです。
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◎高い血圧の数値とイワシ
ところでなぜ血圧が高めだと良くないのでしょうか。一番の理由として動脈硬化につながりやすくなるというのがあります。血圧が高い状態が続くと血液の圧力に耐える為に血管が厚くなります。血管が厚くなると血液が流れる道が狭まり血液の流れが悪くなるだけではなくその流れをスムーズにしようと血圧がさらに上昇してしまうのです。
上記調査の結果から
高血圧の人ほど脳梗塞、冠動脈疾患、脳卒中の発症率が高いことがわかる。心筋梗塞の発症率と血圧値との関係はない。
血圧の数値が気になる方は普段の食事から見直してみるという方が多いようです。というのも血圧が高くなるのは肥満やストレス、運動不足に塩分の摂り過ぎが主な原因となっているからだそうです。この中で一番早く出来ることがいつもは2杯入れるお塩を1杯に減らす等塩分を摂りすぎないようにすることですね。
高い血圧の数値を正常値へと導く食材として有名なのがイワシです。
イワシの中に含まれるイワシペプチドという成分には血圧を上昇させる酵素の働きを抑制する効果があることが分かっているそうです。
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◎温度差に要注意
気温と室内の差が大きくなると、血圧に負荷がかかります。寒い外から暖かいオフィスに戻るとなんだか胸がドキドキするということも。これは急激な温度変化に身体が驚いているからなんです。大量の汗をかいても水分補給の時間がないという方はご注意。脱水症状だけではなく血液中の水分が失われることにより血液が固まりやすくなると言われています。暑い日も寒い日も温度差には注意し、水分補給や温度管理を行ってくださいね。
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