山芋や里芋って、独特の歯ごたえやネバネバ感で好きな人も多いと思います。
インドネシアなど熱帯や亜熱帯地域では、栄養源として有名なヤムイモ、タロイモ。
ヤムイモの仲間・・・「ヤマイモ」
タロイモの仲間・・・「サトイモ」
山芋、里芋として日本にもこれらの仲間がありますがルーツを探ると2500年前、稲作技術を持った弥生人が日本列島に渡来する前から住んでいた縄文人。縄文人は芋を栽培して食べていたそう。
中国から東南アジアにかけては米の食文化。
南国の島は芋の食文化。
つまり、縄文人の祖先が、芋の食文化を日本列島に運んできたのではと言われています。
さらに、里芋(里いも)の仲間は、遠いアフリカのガーナで今も主食として食べられています。
ちなみに、北京オリンピック開催当時、100m、200mで世界記録をたたき出したジャマイカ陸上選手ウサイン・ボルト氏がヤムイモ食べていたと話題に^^
でも、どうしてこんなに世界各地で、他の作物よりも芋が食べ伝えられてきたのでしょう!?
「朝キウイダイエット」(KKベストセラーズ)など多数の著書を執筆されている元明治薬科大学理事の本橋登先生によれば、里芋が主食に適した食品であるからだと分析されています。栽培しやすいのはもちろん、里芋の栄養成分は凄い優れているのも明らか。
↑↑是非ご覧ください。
里芋の栄養素
●たんぱく質
健康を維持するうえで無くてはならない栄養素。血液や筋肉、骨、ホルモンなどあらゆる組織の材料。里芋にはテーリンと呼ばれる高酸化力が高いたんぱくも豊富
●でんぷん
エネルギー源であるブドウ糖が重合した多糖類でんぷん。唾液などに含まれるアミラーゼといった酵素で分解され、デキストリンや麦芽糖→ブドウ糖になる。ブドウ糖は高血糖の人には敬遠されるが、里芋は、たんぱく質と食物繊維の絶妙なバランスで、食後の血糖値の大幅な上昇がほぼない
●ペクチン
里芋の粘々成分。水溶性食物繊維で高分子多糖類。のど・胃・食道といった粘膜をウィルスやバクテリア等の病原菌から守るので、風邪の予防にも良い
●オリエンチン
食物色素フラボノイドの一種。大豆イソフラボンやベリー類のアントシアニンの仲間。抗酸化力が高くテーリンと一緒だと、作業が高まる
●テーリン
免疫グロブリンの仲間。細胞膜にある膜たんぱく質(接着分子)は、細胞間の相互作用に働いている。免疫グロブリンは、その細胞接着分子の1つ。テーリンは、細胞内の過剰な活性酸素を除去する作用がある
私たちが生命維持するために必要な3大栄養成分、でんぷん、たんぱく質、脂質ですが、でんぷんとたんぱく質が里芋は豊富!。食べたらすぐ、私たちの活動エネルギーになるため古来から食されてきたのです。
現代は、糖質であるでんぷんや脂質の過剰摂取は、肥満や高血糖の原因、つまり生活習慣病として問題。でも、里芋のでんぷんは、豊富なたんぱく質や食物繊維や、その他の成分とのベストバランスで、身体に悪いことはないとのこと。
米食よりも、ダイエット効果があって、豊富な抗酸化成分で、高血圧や高血糖を防ぐ効果まで。
この里芋には、テーリンとオリエチンという抗酸化成分が含まれるのでアンチエイジングに効果的♪。
テーリンはたんぱく質の一種で、オリエチンはフラボノイドの一種。特に、テーリンとオリエチンは相乗効果があるようで、一緒に摂ることはベスト。
さらに、里芋にはネバネバ成分のペクチンも含まれるので消化器官など粘膜を保護して胃潰瘍などを予防できちゃうのです。
またまた、里芋の茎の部分の芋茎(いもがら)にも凄い成分がギッシリのよう!!
フラボノイドの1種「シアニジン3-ルチノサイド」という胃潰瘍の改善や予防に効果を発揮する成分を摂取できるとか!!(※ただし、腎臓疾患や尿路結石症の方は注意が必要)