岩手県北部の浄法寺町、一戸町、二戸市、九戸村、軽米町の5市町村を結ぶと、北の夜空に輝くカシオペア座と良く似ていることから、平成3年11月26日に「カシオペア連邦」と命名。そんなカシオペア地方には座敷わらしを代表格に古くからの言い伝えが残っています。そんなミステリアスな場所や言い伝えをご紹介!!ミステリーで残暑を吹き飛ばしましょう。
座敷わらし
二戸市金田一字長川 金田一温泉 緑風荘
座敷わらしは旧家に棲みついていて家を守るとされる神霊で、出会った人はその後幸運に恵まれ、男性は出世し、女性は玉の輿にのると云われています。二戸市の金田一温泉にある緑風荘は、座敷わらしが住む旅館として有名。名前を「亀麿」といい、愛らしい童子の姿をした神霊で、奥座敷にある部屋に泊まると出会えると云われています。写真を撮るとオーブと呼ばれる霊体が写ることもあるとか。
法呂様の占い石
二戸市野々上字九流沢
法呂社は、東北地方から関東北部に多く分布するもので蛇神とも雷神とも言われています。両神とも水を守る神として古来より祭られています。野々上の法呂社(法呂稲荷神社)の境内には2つの大きな丸い石があります。1つは直径25cm位の黒っぽいもの(大人用)、もう1つは一回り小さく白っぽい色(女性・子供用)をしています。占い方は簡単で、「願い事がかなうならばどうか軽くなって下さい」とお祈りします。願いが通じれば容易にもちあげることができると言われます。
明神が淵
二戸市石切所字大渕
男神岩と女神岩は幼い頃からの許嫁でした。しかし、男神岩は心変わりをし、鳥越山に恋してしまいました。女神岩は大蛇に変身し、鳥越山を絞め殺そうとしましたが叶わず、悲しみの余り馬淵川の大淵に身を投げたそうです。その後、里人たちはこれを哀れみ祠を建てて大淵大明神として祀り、いまでも雨乞いの神様として信仰しています。
枋ノ木の金勢様
二戸市石切所字枋ノ木
二戸駅東口の駅前通りの真ん中辺の路地をちょっと入ると古く朽ち果てた感じのお堂があります。お堂の扉から中をのぞくと金ピカに光る男性のシンボルを型取った御神体が見えます。これが枋ノ木の金勢様です。子宝の神様ですが、近年名前通りお金に勢いがつくと言ってお参りに来る方が増えているとか。
鼻曲がり土面
一戸町岩館字御所野 御所野縄文公園
この仮面は「鼻曲がり土面」といわれ、蒔前遺跡を代表する遺物となっています。長さ18cm、幅11cmで顔全体が右から左へゆがんでいます。またかおの一部に朱が残っていることから、当時は全面が赤い特異な仮面として縄文時代のまつりや信仰に使われたのでしょう。
鳥越観音
一戸町鳥越宮古沢
平安時代初期(9世紀初め)に慈覚大師が開いたという伝説が残る古寺。岩手県有形民俗文化財にも指定されている。糠部三十三ヶ所観音巡礼の二十七札所として知られ、永正9年(1512年)の巡礼札の記録があることから、すでに室町時代の後半には観音巡礼の霊場として賑わっていたとされている。奥の院は鳥越山の切り立った崖の岩屋に作られており、霊験あらたかな観音霊場として数多くの参拝客が訪れている。
根反の大珪化木
一戸町根反野崎
根反川を3kmほど上流に行くと杉の木立に守られるようにひっそりと佇む巨木(セコイヤメスギ)が現れます。これはかつてこの地に直立していた木が火山灰に覆われて化石になったもので1,500~2,500万年前のもの。国の特別天然記念物です。直径2m、高さ6.4m、周囲7m。
観音林のオゴリン様
軽米町大字晴山観音林
九戸争乱の折、九戸城を頼っておちのびていった島守南部の残党が進退きわまり割腹した場所が伝説として残っています。オゴリン様と呼ばれる墓石の一部は、武士たちの霊を慰めるため後世の人たちが建てた墓石といわれており、町内に現存する唯一の一里塚にあります。
古屋敷の千本桂
軽米町大字晴山古屋敷
樹齢推定585年、根元周が18.1mもあり、岩手県で三大桂の一本に入る巨木です。この千本桂には、昔、水を飲みにこの場所に立ち寄った牛方が、ぶつ(杖)を突き立てたまま忘れていったものが、やがて根を張り大木になったという言い伝えがあります。
いかがでしょう、太古より伝わる東北のミステリー、、足を運べない方は特産品を食べながら感じてみてください^^
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