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Archive: 5月 8th, 2011

雑穀王国の岩手


健康志向が高まっている今日この頃、白米より栄養価が高い雑穀が大人気ですが、雑穀といえば、生産量日本一の岩手・・・ひっつみやラーメン、どら焼きにも使われる程の雑穀王国なのです^^

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でも、どの穀物が雑穀になって、どのぐらい健康的なのでしょうか!?

 
 
雑穀といえば日本雑穀協会。
こちらの協会では「日本人が主食以外に利用している穀物の総称」と定義。
古くから食される穀物は、主穀、雑穀、菽穀(しゅこく)、擬穀(ぎこく)に分けられます。

●主穀はイネ科のうち、主食作物であるイネ、ムギ、トウモロコシ
●雑穀は、イネ科のうち小さい頴果(えいか)をつける、ヒエ、アワ、キビ等の総称。英語ではmillet
●菽穀はマメ類
●擬穀はソバ、アマランサス、キノアなど

 
しかし、健康志向の高まる現代では栄養価の高い白米以外を広く雑穀と捉えてきているようです。

最近の雑穀
●イネ科のライムギ、エンバク、トウモロコシ、アワ、ヒエ、キビ、モロコシ、シコクビエ、ハトムギ、オオムギ等、
●イネ科以外のソバ、アマランサス、キノア、ゴマ
●タデ科のソバ、ヒユ科のセンニンコク等
●マメ類のダイズ、インゲンマメ、アズキ、ササゲ、エンドウ、ラッカセイ等

さらに、玄米や発芽玄米等まで含めてきています。

 
 
雑穀の歴史

五穀豊穣が表すように、今から5000年前の縄文時代には、日本でもアワ、ヒエ、キビ、ハト麦、モロコシ、シコクビエ等が栽培され、稲作前は雑穀が栽培され、さらに東南アジアやインド等も様々な雑穀が食文化として残っています。

江戸時代、農民は年貢として米を納めていたため雑穀が主食であり昭和20年頃まで続いていたため、白米は上流階級のご飯であり=豊かさ。その後、経済成長とともに白米が主食になりました。

私が小学生の時は、アワはインコの餌というイメージしかありませんでしたが、
1970年代からの高度経済成長と共に環境破壊が進み、アトピーが増え、米や麦の代替食として、そして高い栄養素で雑穀が注目を浴びるようになりました。

 
 
雑穀と白米を比較

雑穀 たんぱく質 カルシウム 食物繊維
精白米 1.00 1.00 1.00 1.00
アマランサス 2.19 26.70 18.80 24.67
きび 1.56 1.83 3.60 2.67
ひえ 1.44 2.00 3.40 2.67
あわ 1.54 1.83 4.00 1.67
彩穀ミックス 1.93 5.92 5.27 5.00

 
●いなきび
黄色い小粒の餅米という感じで、おはぎやお餅にも活用されています。黄色の色素にはポリフェノールが含まれており、味も卵のようなコクがあります。栄養バランスもとてもよく、食物繊維・マグネシウム・鉄分は白米の3倍あり、亜鉛、ビタミン、鉄分、カルシウムも豊富に含んでいます。「便通によい」「アレルギーによい」「貧血によい」「髪によい」と言われ古くから食糧や飼料として世界中で利用されています。

●黒米
古代米と言われる白米の原種です。黒色の色素はポリフェノールの一種のアントシアニンで抗酸化作用があります。

●あわ
昔はお米よりあわが主食として活躍していました。食物繊維は白米の2倍、ミネラルは白米の約5倍と豊富な栄養素を含んでいます。

●たかきび
炊くと弾力があり、ひき肉のようになります。マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛のほか、脂肪燃焼を助けるナイアシンを多く含みます。食物繊維も多いので、ダイエットの味方です。

●ひえ
ひえは小粒でグレーがかった白い実で、食物繊維が多く便秘解消に優れています。食物繊維が白米の3倍、マグネシウム5倍、鉄分は3倍です。最近では飼料としてたけでなく、優れた栄養価と食物繊維が豊富なことから最近では健康食品として見直されています。

雑穀は、米がとれない山間部や干ばつ地でも作れ寒さにも非常に強いため、寒冷地の岩手県でも積極的に栽培しています。しかし、米より大変細かい雑穀は、機械を使って効率的に生産出来ずコストが掛かるため農家の負担が大きく国内産はまだまだ少ないようです。

 
皆様も、貴重な岩手産の雑穀をご飯に混ぜて、美味しく健康的なご飯はいかがでしょうか!?

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