それは葉酸!!造血ビタミンとも呼ばれ、妊婦の推奨量は成人の2倍だとか。
葉酸は、ほうれん草の成分から発見されたビタミンB群の1種。ラテン語の葉っぱを意味するフォリュームが由来だそうです。
ほうれん草、アスパラガス、ブロッコリーなど緑黄色野菜をはじめ、大豆、のり、レバーなどに葉酸は豊富に含有されています。
葉酸が多い食べ物
1人前 葉酸(μg)
えだまめ 50g 130
ほうれん草 1/3束 121
ブロッコリー 1/2束 120
グリーンアスパラ 3本 108
いちご 5粒 90
のり 2g 32
榎茸 1株 27
緑茶 150cc 24
ビタミンB12とともに、血球を作る核酸の合成をつかさどっているほど大切で、葉酸かビタミンB12のどちらか一方が不足すると悪性貧血の原因になるようです。
さらに、細胞分裂・アミノ酸やDNAの形成にも関わっているため、細胞分裂を活発に繰返しどんどん成長する胎児には、最重要といってもいいぐらいの栄養素。
妊婦の葉酸が不足すると、脊椎に先天異常(脊椎二分症)が起こりやすくなるそうです。
妊娠時に必要不可欠なビタミンと判明後、世界に先立ってアメリカでは、葉酸の推奨摂取量を1日400μgと定め、1998年にはパンや小麦粉などの穀類100gに、葉酸140μgの添加義務を開始。
その政策は、見事に脊椎二分症を半減し、カナダ、イギリスなど先進諸外国も習い、オーストラリア・ニュージーランドでは、何と2倍に設定したようです。(穀類100gに280μg)
先進国で義務が無いのは日本だけ
世界60カ国で摂取義務がある葉酸。(葉酸以外に摂取義務がある栄養素はないようです)
でも、日本では義務はなく・・・・先進国で日本だけが脊椎二分症が増加傾向にある不思議な現象が起きてます(汗)
貧血の予防として葉酸の摂取目安量は、2010年「日本人の食事摂取基準」で、成人1日あたり240μg、妊婦で480μg。
しかし生活習慣が悪化傾向の現代は、偏食、ダイエット、不規則な生活で野菜不足に陥り、葉酸の意識も低いため、葉酸不足の若い女性が多いのが現状だと言われています。
妊婦以外でも皆に必要
葉酸は、動脈硬化を引き起こすホモシステインの蓄積を防ぐ働きがあるため、脳卒中や心筋梗塞、認知症予防に必須のビタミンとも言われています。
葉酸を十分に摂取して、血中のホモシステイン濃度を下げることが、未病に繋がることが多くの研究で判明されているので、日々の葉酸摂取を心がけましょう!!